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生きてく子どもプロジェクトとは

「生きてく子どもプロジェクト」は、2007年南米チリで発足した、命の
意味を伝えるためのプロジェクトです。
 
私たちは、サンホセ財団の協力のもと、ある少女たちの取材を開始しました。訪れたのは、住宅街の一角にある施設。そこでは、10代から20代の、経済的に恵まれない少女たちが、共に生活を営んでいました。共通するのは、全員が妊娠しているということ。ほとんど自分のものを持たず、時間割に従って勉強したり、祈りを捧げたりしながら、出産までの日をていました。子どもを養子に出すか、自分で育てるのか決定し、施設を去ったのちには、また新しい暮らしを始めることになります。
 
こういった現状の背景には、独特の宗教的事情が存在しています。チリは、熱心なカトリック国であるため、決して中絶が認められておらず、ドラッグの蔓延による事件や、レイプなどによる望まれない妊娠であっても、出産を余儀なくされてしまうのです。それは、経済的に貧しい場合や、母親になるには幼すぎる年齢の場合でも、その選択肢は、変わらないのです。
 
取材を通じて知った少女たちの体験の多くは、想像を絶するものでした。
 
不安や葛藤を抱え、過酷な試練を乗り越えて、今を生きる彼女たちは、とてもまっすぐに、強い信念を持っていました。
限られた選択肢の中で、彼女たちのひとことひとことが表現するのは、悲観でも、楽観でもなく、生命の強さと喜び。
 
私たちが、記録し伝えたかったのは、悲惨な現状のリポートではなく、いかなる状況でも、希望を失わずに生きる少女たちの笑顔。
「生きる」を動詞することの意味です。
 
命を取り巻く環境が、悪化の一途をたどる日本国内での嘆かわしい現状。
 
少女たちが、まっすぐに投げかけるのは、私たちにとって「生きる」ことは、どういうことなのかということ。
 
これは、彼女たちから、私たちへの命のメッセージです。

「生きてく子どもプロジェクト」 Photographer & Editor 三枝真紀

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